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Earthquake

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震について update 2011年3月13日

(注意) 下記内容は速報です.今後,内容が修正・更新されることがあります.


概要

 3月11日14時46分に三陸沖でMw9.0の地震が発生した.気象庁によって平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震と命名されたこの地震では太平洋岸の広い地域で津波が発生し,広範囲にわたる被害が懸念される.また気象庁によると,この地震で宮城県栗原市の築館で震度7が観測されたこと,震度6強が宮城県,福島県,茨城県,栃木県と広い範囲にわたって観測されている.


気象庁震度の分布

 気象庁[1]で公開されている各地の震度(5弱以上)を地図に落としました.併せて,USGS[2]で公開されているCMTメカニズム解とその位置を示しています.震度6弱以上の震度分布が南北に長く伸びていること,また震源位置より南側にその分布が広がっていることから,震源位置は震源断層の北寄りの位置にあることを示唆している.


気象庁震度とAVS30の分布

 日本の地形・地盤デジタルマップから推定されるAVS30(地表から深さ30mまでの平均S波速度)の分布[3]と震度分布を重ねて描きました.


(参考)栗原市築館の観測点(2008/6/16撮影)


謝辞: 気象庁,およびUSGSで公開されたデータを利用させて頂きました.記して感謝致します.


追記1: 後藤は,クライストチャーチ地震の土木学会調査団報告会に参加中,東京でこの地震を体験した.


追記2: 細かい情報については,随時Twitter(アカウント:eqxhiro)を通じてアップデートする予定です.


参考文献

1) 気象庁:http://www.jma.go.jp/jma/index.html

2) USGS:http://www.usgs.gov/

3) 松岡昌志・若松加寿江・藤本一雄・翠川三郎:日本全国地形・地盤分類メッシュマップを利用した地盤の平均S波速度分布の推定,土木学会論文集,No.794/I-72,239-251,2005.

文責 後藤浩之京都大学防災研究所

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